地の神様の日(じのかみさま)

コラム

今日12月15日は地の神様の日です。夕刻にはお札を新しいものの取り換え、赤飯などをお供えするのです。

地の神様とは

地の神様は主に静岡県西部に多く見られる風習で、自宅の敷地内の片隅に小さなお社を建ててお祭りをするものです。お社の中には地の神様のお札を入れるのです。

地の神様とはその土地を守る神様のことです。また、ご先祖様がなくなって50年ほど経つと戻ってきて地の神様になり、子孫を守るともいわれています。

実は私は地の神様は日本全国どこでもお祭りしているものと思っていましたが、静岡県のごく一部の地域だけの風習だったんですね。

地の神様のお札

お札は近くの神社でもお寺でも手に入れることができます。お札の形は授与してくれるところによりいろいろな形をしています。紙のお札のことろもあり、木片に家主の名前を書いてくれるところもあります。

地の神様のお社

昔の資料などを見ると、地の神様のお社は藁ぶきのものもあり、地の神様の日に新しく作り変えている地域もあったようです。

今では神社や地域のホームセンターなどで木製や石でできたお社も販売しています。神社のお社は購入したときにしっかりとご祈祷をしてくれるところが多いです。

我が家は石でできたお社で、扉だけ木製になっていて、取り外しができるので、地の神様の日に扉だけ新しいもの取り換えをしています。

なんと、ホームセンターなどでは地の神様のお社のための扉を販売しているのです。我が家は毎年でD2(デイツ―)で購入しています。さらにびっくりすることに、その扉のサイズは我が家のお社にもピッタリなんです。

地の神様の日

地の神様をお祭りしているお宅では、12月15日の夕暮れ時に新しいお札に取り換えて、お赤飯をお供えします。新しい1年もお守りいただけるように地の神様に祈りをささげるのです。

神棚のお札は年末に取り換えるお宅が多いと思いますが、地の神様は一足早く新しいお札に取り換えるのです。

風習を大切に思う心

そんなわけで、私の地域の風習についてお話ししました。あなたの地域にはどんな風習が残っていますか?

私はこういった昔から人々が大切に引き継いできた風習が愛おしくてたまりません。家族や自分を取りまく環境を大切に思って行ってきた人々の温かい思いが伝わってくるからです。

もしかしたら今後、形が変わって伝わっていくことがあっても、こういった風習を引きついでいけたらうれしいなと思っています。

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