知っていないとやばいお金の真実３選

私は借金はありません。という人の中にも知らず知らずのうちに借金をしている人がいることを知っていますか？今回はそんなお金の真実について知ってほしい３つの事例についてお話していきます。

クレジットカードで決済をして後日銀行からカード会社が引き落としをする契約は、借金です。じつはこの事実を知らない人というのがとても多いのです。

そして、クレジット会社がこぞって利用を勧めるキャンペーンを打ち出しているリボ払い。簡単に説明しますと、リボ払いとは毎月の利用料の返済を一定の金額に抑える代わりに比較的高い利息が設定されている場合が多いです。

また、カードの支払方法をリボ払いの設定にしていくと、どんなに使っても毎月の返済額は変わりませんが、元金が大きく減らないので借金の額はどんどん増えてしまいます。一定額の請求しかないので、借りている人は実際の借入額について意識が薄くなってしまいます。

気が付いたら、カードを使って発生した借金が数百万円になっていたなんてこともあり得ます。

例えば、クレジットカードに毎月５千円の支払いでリボ払いの設定をしておき、１月に５万円、２月に３万円、３月に２万円のクレジットカード決済をしたとします。そうすると、１月から３月までの返済額は毎月５千円で合計１万５千円ですが、借金は合計10万円になっています。

いかがでしょうか。確かに、お財布に残るお金を考えると、毎月の返済の金額は多くないほうがいいと思うかもしれませんが、長い目で見たときに、借金が雪だるま式に増えていってしまうので、私はおすすめしません。

リボ払いをしたいと考えるなら、仕組みをしっかり知ったうえで、かなりしっかり管理をして利用する必要があります。

マイカーローンを組む人は多いと思います。しかし、知らない人も多いのですが、マイカーローンはほとんどの場合、車の所有者はローン会社になります。

マイカーローンを組んだ人の車検証をよく見てみると、所有者欄が車を購入した人ではなく、ローン会社になっています。そして、車を購入した人の名前は使用者欄に記載されています。

これは、ローンが完済されるまで、ローン会社が「所有権を留保」する状態になっていることを示しています。ローン会社は所有権を留保することで、もし車を購入した人がローンを返済できなくなってしまったときに、車を回収してお金に換金して返済に充てることができます。

また、ローン会社が車を換金しても、ローンの返済額に対して十分な換金ができない時には、その差額は車を購入した人の借金として残ります。事実上、車を購入しても、ローンを組んでいたら、100%自分の車とは言えないということになります。

300万円で購入した車のローンが200万円残っていたところで返済ができなくなり、ローン会社に車を引揚され、車の売却額が100万円だったとすると、車を購入した人は残りの100万円について借金が残り、車が引き上げられたのに、100万円は返さないといけないということになってしまうのです。

もちろん、ローンを問題なく完済できれば問題はありません。車はローンを組んで購入する、という人はこの部分を十分に理解して計画的に購入計画を立てましょう。

裁判所に破産の申し立てをする人は、「債権者一覧表」という書類を提出します。その際には、誰かの借金の保証人をしている場合にもその債務の内容を詳しく記入しなければいけません。

破産の申立て準備のために、借金の内訳を聞いても、ほとんどの人は保証人について借金という認識がなく、教えてくれないことは多いです。ですが、保証人も借金として扱われますので、他人の借金の保証人には、できる限りならないほうがよさそうです。

最近では、借金の保証人がいない人のために、保証を専門にした会社が手数料を受け取る代わりに保証人をしてくれるようになりました。住宅ローンなどでも、こういった会社を利用する人がほとんどです。

しかし、保証会社は借金が払えなくなったときに借金を肩代わりしてくれる会社ではなく、借金を立替えて、立替えた借金を今度は保証会社が契約をした人に請求することとなります。ここについてもしっかり仕組みを理解しておきましょう。

あなたは上記の３つの真実についてどれだけ知っていましたか？私の仕事上の経験ですと、結構知らない人は多いのです。こういった真実を知っていて計画的に契約をするのと、しないのとでは安全度合いが格段に違うはずです。

お金を借りることが100%悪いことと私は思いません。お金を借りていろいろな可能性を広げて成功した人も多いと思います。ですが、仕組みもしらないのにやみくもにお金を借りようとするのは危険です。

しっかりと正しい知識を得て、お金を味方につけましょう。